今回は年金の不安からにアパート経営を行った男性の体験談です
最初は良かったですが、段々と競合する新たな物件が増えてきて苦戦するようになりました
そして段々とアクセスの悪いという欠点が地味にきつかったので撤退することに決めました
私は現在45歳の男性会社員ですが、将来的な年金への不安から不動産投資を40歳になったのを機会に始めました。
賃貸用の不動産であれば、将来的に年金が減額されても安定した家賃収入が得られると考えたからです。
また不動産価格は物価と連動するという話も聞いていたので、インフレにも強いという点にも魅力を感じています。
中古アパートを購入することにしました
そこで会社員でも比較的買いやすいと思い、収益物件サイトで一棟売りの中古アパートを購入しました。
その物件は当時は満室であり、15パーセントの利回りが実現できる点にも強く惹かれました。そこで1000万円の自己資金に加えて、銀行から借りた4000万円と合わせて、総額5000万円でそのアパートを購入したのです。
当初は満室だったので経営は順風満帆でしたが、次第に退去者が出るようになり、1年後には稼働率が8割にまで落ち込みました。
稼働率が落ちたのでテコ入れ
そのために経営を立て直したいと考えて、コンサルタントに相談したうえで、建物をリニューアルしました。
外壁塗装や屋根の防水工事に加えて、全室のエアコンの取り付けなどの工事を行い、その費用は1000万円を超えました。
競合物件が増えてきた
けれども近隣に新築のアパートやマンションが続々と建てられたので、
他の物件との競争も激しくなり、稼働率はさらに低下し続けました。
駐車場問題、アクセスが不利な点
特に保有していたアパートは駅から徒歩20分の場所で非常に不便であり、駐車場がない点でも不利でした。
そのような背景もあり、次第にこの物件を活用した賃貸経営は不可能であるという気持ちに傾いてきました。
その一方で近くに駐車場用の土地を購入して、更にアパート経営を続けたいという考えもあり、気持ちは非常に揺れ動きました。
しかし銀行からの借入金を返済するためには、一定の家賃収入を継続的に確保する必要もあり、次第に売却の方向に心は傾きました。
破綻を回避するために撤退
そこでアパートを売るために、投資用物件の売買に強い不動産会社に査定を依頼しました。
すると以前5000万円で買った物件の評価額が、3000万円にまで下がっていたことに愕然としました。
しかし将来的な借金のリスクもあり、購入時より2000万円低い価格であっても売ることにしました。
仲介業者のサポートもあり、無事にアパートを売ることができて、ローンからも解放されました。この経験から、不動産投資を始めるときには物件を慎重に選ぶことが大切だとわかりました。
特にアクセスを重視して物件を選び、他のアパートなどとの競争も考えて慎重に経営戦略を構築することが大切だと痛感しました。