今回は株式投資の専業トレーダーだった方の体験談です
男性は株式投資を始めるや1年目、2年目ととんとん拍子に資産を増やしていき会社も辞めて専業トレーダーになりました
専業トレーダーになった次の年も年初から好調に増やして行きましたが、たった1回の大敗から精神的に追い込まれ崩壊していきました
私の年齢は30代後半の男です。
私の投資スタイルは、スキャルピングとデイトレードでした。
そして私が一番得意なトレード方法は、ストップ高、ストップ安崩れを買いまたは売りで入るスタイルでした。
株式投資を始めて順風満帆でした
私が株取引を始めたのは、10年以上前に起こった株トレードブームの時です。
スキャルピングの株之助さん、持ち越し専門のひろっぴさん、三村雄太さん(架空の人物という噂があります)。
そしてオールラウンダーの降臨さん。
この4人の評判をネットやテレビで知り「株をやってみたい」と思うようになりました。
そして初めて口座を開設したのが松井証券です。
松井証券は今現在も評価の高いネット証券会社ですが、当時から他のネット証券の先を行くサービスを提供しており、取引手数料(信用取引も含む)の安さから選びました。
資産は1年目に100万円、2年目に1000万円、3年目に4000万円まで迫る
私がまず最初にマスターしたのが株之助流のスキャルピングです。
そして次にマスターしたのが三村雄太さんが得意としていたストップ高崩れを買いで入り、翌日の寄りの高いところで売却して利益を得るスタイルです。
私の最初の投資資金は50万円でした。
1年目でスキャルピングをマスターしてあっさり100万円の大台に乗せました。
2年目もいろいろな投資スタイルを学んだこともあり、順調に1000万円を超えることが出来ました。
私が投資を始めた時期は、ライブドア株を筆頭にIT株ブームに沸いていた時でした。
IT会社の新規上場株を買えば誰でも簡単に利益を出せるとても恵まれた状況でした。
3年目も勢いは絶好調
そして3年目も最初は順調でした。
年初から順調に利益を伸ばし4月の時点で3000万円を超えて4000万円の目前まできていました。
ある取引で1000万円の大敗をしてから全てがめちゃくちゃになってしまった
しかしここが私の株投資家人生のピークでした。
某IT企業の新規上場があり7日目に寄ったので全力で買いに入りました。
私が買ったあとも買い注文が殺到して30分もしない内にストップ高に張り付きました。
そしてストップ高での売りの注文数に比べ買いの注文数が100倍以上とかなり強いストップ高でした。
そしてお昼休憩のあと余裕の表情でパソコンの画面を見ていると後場の寄りつき5分前から異変が起こりました。
急に売りが膨らみだしたんです。
そして買い注文数にあと数10万株まで売り注文数が近づいたところでそれは起こりました。
後場寄りつき数秒前に買い注文が突然消えて寄ったと思ったら、大量の売りが殺到して売るに売れない状況になってしまいました。
その時はまだ何が起こったのか理解できませんでした。
これまでに経験したことの無い大敗
しかし時間とともに株価が下がっていき、最後はストップ安に張り付きました。
しかも大量に売りが沸いてきて次に寄ったのは4日後でした。
そして生まれて初めて1000万円近い負けを経験しました。
精神的に追い込まれてミスを連発する失敗
このトレードで心が折れてしまった私はその後もアホトレードを連発してあれよあれよという間に総資産が100万円を切ってしまいました。
専業トレーダーになろうと仕事を前年に辞めていたので精神的にもボロボロになってしまいました。
専業投資家なのにもう100万円しか残ってない、FXで逆転するしかない
そして株はもうダメだと戦場をFXに移しましたが、利益を出すことはできませんでした。
投資資金が30万円を切ったところで投資の世界から引退することにしました。
1回の大敗で動揺せずに資金を残しておけばよかった
今こうして振り返ってみると、メンタルの弱さが敗因だったと思います。
「今日負けても投資資金さえ残っていればいつでも挽回するチャンスがあるのだから」と心を入れ替えることが出来ていれば結果は違っていたと後悔しています。