
今回は不動産投資、アパート経営に参入した男性の体験談です
滑り出しは好調でした
しかし、修繕コストの圧迫、それから新たに地域に出来た新築のアパート、マンションとの競争にさらされます
私は40代の男性サラリーマンですが、一棟売りの中古アパートへの投資で大きな失敗をしました。
アパート投資を始めた最大理由はサラリーマンとしての給与収入以外にも、安定した副収入を確保したいと考えていたことです。
自信満々でアパート経営に参入
物件の購入当時の年収は400万円程度でしたが、すでに1000万円以上の自己資金があったので、投資に成功する自信はありました。
手頃なアパートを探すために収益不動産の情報サイトを使い、その中から5000万円程度で10パーセント以上の利回りが実現できる物件を選びました。
満室状態のオーナーチェンジ物件を購入したので、最初は希望通りの家賃収入を得られました。
周辺に新しく賃貸物件が増えてしまった
しかし買った物件はすでに築20年を超えており、経営しているうちに修理が必要な個所が見つかりました。
特に屋根の雨漏りがあるために入居者からのクレームも増え、家賃収入の多くを修理費用に充てることになりました。
更に周辺に新築のアパートやマンションが増えたために、次第に経営している物件の稼働率が下がってきました。
5年後には厳しい状況に追い込まれる
購入当初は満室だったアパートも5年が経過すると半分が空室になり、銀行から借り入れたローンの返済も次第に難しくなりました。
そこで賃料を値下げしたり建物をリニューアルして入居者を確保しようとしましたが、予定通りに家賃収入を増やすことができませんでした。
売却して撤退することに決める
このまま経営を続けても借入金の支払いが将来的に難しくなると考え、傷が浅いうちに保有物件を売ることにしました。
地元の不動産会社が買い手探しのサポートをしてくれたので、数週間程度で新しいオーナーにアパートを引き渡すことができました。
しかし値下げして買い手を探したこともあり、1000万円程度の売却損が出ました。
修繕コストを甘く見ていた
今回のアパート経営が失敗に終わったのは、当初の見込みが甘かったことにあると考えます。
特に建物が古くなると急激に修繕コストが上がるために、不動産投資の初心者の場合には新しい物件を選ぶことが重要であると実感しました。
周辺との競争であること忘れていた
また賃貸経営に新規参入する企業や個人も多く、最初は安定した家賃収入が得られても、すぐに厳しい競争に直面することもよくわかりました。
今後アパートやマンション経営を始める場合には、時間をかけてよい物件を割安に手に入れるのが理想的です。
また資金を借りる時には、空室が出た場合も想定しながらシミュレーションを行うべきです。
そして入居している人たちの気持ちも考えながら、快適に暮らせる環境を整えることも、賃貸経営者にとっての大きな務めです。