今回は200万の資金を用意してFXに挑戦した男性の体験談です
ファンダメンタル分析をして自分の予想に従ってポンド円でポジションを持ちました
しかし、予想した値動きと全く逆に動いてしまい冷や汗が止まらないような状況になってしまいました
私は40代の男性です。
私がFX取引を始めた理由は、株式投資よりもFX取引のほうが値動きの方向性を読みやすいと思ったためでした。
外国為替取引は読み易い?
具体的には、好景気のため金利をどんどん引き上げていく国の通貨は買われていきますし、不景気が悪化していく国の通貨はどんどん売られて安くなります。
このため、FX取引のほうが儲かると思い、FX会社に口座を開設して投資を開始したのでした。FX口座に入金したお金は200万円でした。
ポンド円にしました
私が実際に投資した通貨ペアは、ポンド円でした。
今年の10月下旬に、ポンドのショートポジションを10万通貨持ったのです。
このときの為替レートは1ポンド144円でしたので、1440万円分のショートポジションです。
ファンダメンタルを予想してショートポジション
ポンドをショートした理由は、イギリスとEU側とのEU離脱交渉が滞っており、何も取り決めがされずに強制離脱という状況となり、イギリス経済がパニック状態に陥ると予想したためです。
また、EU離脱の条件をめぐってイギリス政局が混乱をきわめており、もしかしたらメイ首相が退陣に追い込まれ、イギリス国内から民間企業が逃げ出すと予想したことも理由として挙げられます。
ところが、10月中旬に始まったポンド安円高のトレンドが、10月26日に底値をつけてしまい、11月1日になると一転してポンド高円安へと為替レートが動いてしまったのです。
逆行トレンドが変わらない
私は「これは、為替の投機家の行動が間違っている。イギリス経済はこれから悪化するのだから、1ポンド100円までポンド安が進んで当然だ」と思い、ショートポジションを持ち続けました。
しかし、ポンド高のトレンドは継続してしまい、11月7日には1ポンド149円をつけてしまったのでした。
私は「相場が間違っている」という気持ちを抑えることはできませんでしたが、一方では含み損が50万円に達してしまい、冷や汗が止まらなくなったのです。
精神的に含み損に耐えられなくなったのです。
50万円の損失でした
そこでギブアップすることにし、損切り処分をしました。損失額を50万円で確定させたのです。
いま振り返ると、私が損をしてしまった理由は、「イギリス経済が悪化するのだから、ポンド安が大幅に進むはずだ」という固定観念に固執してしまったことにあると思います。
私がポンド相場で失敗したことにより得た教訓は、イギリス経済が悪化する確率が高くても、一方的にポンド安が進むわけではないということです。
FXでは値動きに逆らわない
大きなトレンドではポンド安が進んでいますが、下落と上昇を交互に繰り返しながら為替レートは動いていくのだと気づかされました。
そのため、今後、同じ失敗をしないためには、自分の先入観や考え方にこだわるよりも、素直にチャート分析に徹して、値動きのトレンドが反転した時点で、ポジションを解消すべきだと思った次第です。